日本の工業地帯で何が起きた?出荷額ランキング激変と勢力図の真相

日本の工業地帯で何が起きた?出荷額ランキング激変と勢力図の真相

日本の工業地帯で何が起きた?出荷額ランキング激変と勢力図の真相について重要なポイントを解説いたします。最新の情報をご覧ください。

Q1:なぜ北九州工業地帯は「三大工業地帯」に含まれないのですか?
A1:明治から昭和初期にかけては八幡製鐵所を中心に「四大工業地帯」の一角を占めていましたが、戦後のエネルギー革命(石炭から石油への転換)や製鉄所の再編に伴い、全国的な生産シェアが2〜3%程度まで低下したためです。現在の中学校などの教科書では三大工業地帯(中京・京浜・阪神)として教えられ、北九州は「工業地域」として分類されるのが一般的です。

Q2:工業地帯の製造品出荷額ランキングで、現在の実質的な全国2位はどこですか?
A2:単独1位の中京工業地帯に次ぐ2位グループは、統計の取り方(工業地帯限定か地域を含むか)によって異なりますが、「地域」を含めた実質的な出荷額では瀬戸内工業地域、もしくは関東内陸工業地域が阪神・京浜を上回り、実質2位・3位を争っています。伝統的な三大工業地帯の中だけで比較すれば阪神が2位、京浜が3位となりますが、産業実態としては瀬戸内や関東内陸の存在感のほうが大きくなっています。

Q3:京浜工業地帯は衰退したと言われますが、経済的な存在価値は失われたのですか?
A3:決して存在価値を失ったわけではありません。工場の製造ライン自体は公害対策や地価高騰を理由に北関東や地方の内陸部へ移転しましたが、東京・川崎・横浜には企業の基幹研究所(R&D)や実証実験施設、デザインセンター、そして意思決定を行う本社機能が高度に集積しています。統計上の「製造品出荷額」は減少しましたが、高付加価値を生み出す頭脳拠点としての重要性は国内随一です。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。