店頭やデリバリー、テイクアウトを通じて多くの利用者が最も関心を寄せるのが、「結局、どのメニューが1番選ばれているのか」という疑問です。取材班が過去の売上動向や店頭注文比率、各種アンケート調査を精査したところ、首位の座は長年揺らいでいません。
堂々の人気ランキング第1位に君臨し続けるのは、看板商品である「オマール海老のビスク」です。カナダ産のオマール海老の頭をじっくり炒めて抽出した濃厚な出汁(アメリカンソース)に、完熟トマトや香味野菜、北海道産生クリームを合わせた一杯は、スープストックの代名詞とも呼べる存在。かつて創業者の遠山正道氏が「女性が一人でも気軽に入り、豊かさを実感できる食事」を構想した際の象徴となったメニューであり、現在も総売上の主軸を担っています。
続く第2位には、洋食の伝統的な仕込み技法を取り入れた「東京ボルシチ」がランクインしています。一般的なロシア風のビーツ主体のスープとは異なり、じっくり炒めた玉ねぎの甘みと牛すじ肉の旨味、レモンとヨーグルトを添えた爽やかな酸味が特徴です。「ご飯に最も合うスープ」として男性層やランチ需要からも熱烈な支持を集めています。
そして第3位以降には、定番と季節限定が激しくしのぎを削っています。生姜の風味と鶏肉の滋味が染み渡る「東京参鶏湯(サンゲタン)」や、オマール海老と双璧をなす濃厚ポタージュ「とうもろこしとさつま芋のスープ」、さらに根菜がふんだんに溶け込んだ「生姜入り和風スープ」が固定ファンをがっちりと掴んでいます。特に季節の変わり目や冬季には、身体を芯から温める和風出汁ベースの品が急浮上する傾向が見られます。