複数の教習所および免許取得支援メディア「免許取得ラボ」などが報告するデータを総合すると、修了検定の技能試験における一発合格率は全国平均で約70〜80%前後とされている。つまり、受験者のうち20〜30%、5人に1人以上が不合格になっている計算だ。卒業検定(85〜90%合格)と比べても不合格率が高く、これは場内コースという馴染みの環境にもかかわらず、採点基準の厳しさと教習生の心理的緊張が重なるためと専門家はみている。
採点は100点満点の減点方式で行われ、普通車の場合は70点以上で合格(つまり30点以内の減点に抑える必要がある)。ただし「危険行為」と判定された場合は即失格となる。減点される行為は「危険行為・中止項目」「特別減点細目」「一般減点細目」の3段階に分類されており、安全確認の抜けが最も頻繁に指摘される。
修了検定で落ちる三大理由とその対策
【第1位】安全確認(目視)の省略または不明瞭な実施
発進時・交差点通過時・車線変更時の後方・側方確認が「やった気になっている」だけで検定員から見えていないケースが最多。試験では「首を動かして目視している」ことが明確に伝わらなければ減点対象となる。目視は大げさなくらいはっきり行うことが正解だ。
【第2位】クランク・S字コースでの脱輪
狭路通過時の速度管理と視線が原因。「目先ばかり見ている」状態では白線ギリギリでの判断が遅れる。視線は常に通り抜けた先の出口付近に向けながら、ゆっくりとした速度(時速5〜8km以下)でクリアすることが基本だ。一度の脱輪は減点だが、切り返しは2回まで認められている(3回でアウト)。
【第3位】一時停止線での停止不徹底
「ゆっくり近づいたから大丈夫」は通用しない。停止線の手前でタイヤが完全に静止しなければならない。時速0kmで1秒以上静止することが採点基準上のセーフラインだ。徐行停車に見える動きでも、完全停止していなければ「一時不停止」として大幅減点(10〜20点)となる。