取手競輪場最大の看板レースといえば、開設記念競輪として全国にその名を轟かせるGIII「水戸黄門賞争奪戦」です。2026年の開催日程においても、トップレーサーたちが覇を競うこの大一番は、年間を通じて最高峰の売り上げと盛り上がりを見せます。このグレードレースや一般戦を攻略するための予想のコツを、プロの視点から体系化しました。
勝負を分ける最大のチェックポイントは、「発走直前の風向計」と「周回中における風の当たり方」です。競輪場内に設置された吹き流しや、公式ライブ中継画面の風速計の針を見逃してはいけません。
具体的なアプローチとして、ホームストレッチが向かい風(バック追い風)の場合、先行選手は最終ホームからペースを一気に上げることができず、後続を引きつけるスローペースに持ち込もうとします。しかし、バック追い風に乗ってスピードに乗った捲りラインが飛んでくると、一気に飲み込まれます。この条件下では、「捲り自力選手の頭」または「番手の差し切り」を主軸に据えるのがセオリーです。
逆にホームが追い風の場合、先行ラインは直線で風に乗って粘りを発揮しやすくなります。ただし、最終2センターから4コーナーにかけての突風で車体が外に流れる現象が起きやすく、インコースがぽっかり空くケースが散見されます。この局面では、直線で内を突く「強襲イン強襲」を得意とするベテラン追い込み選手の3着付けが、オッズの妙味を生み出す黄金パターンとなります。