市場のゲートをくぐると、潮の香りと威勢の良い掛け声が交錯する圧倒的な熱量に包まれます。来訪者の胃袋を刺激する二大巨頭が、店頭で振る舞われる生牡蠣の食べ歩きと、職人が豪快に盛り付ける海鮮丼や握り寿司です。
手のひらサイズの衝撃!店頭で味わう「那珂湊おさかな市場 生牡蠣」
通路沿いの鮮魚店前でひときわ長い人だかりを作っているのが、名物の殻付き生牡蠣です。店頭の氷上にズラリと並べられた牡蠣から好きなサイズを選び、店員がその場で専用のナイフを使って殻を割り、真水でサッと洗ってレモン果汁やポン酢をかけて提供してくれます。価格帯は産地やサイズにより1個500円〜1,000円前後。夏場は濃厚でクリーミーな大ぶりの「岩牡蠣」、冬から春にかけては身が引き締まり旨味が凝縮した「真牡蠣」が主流となり、一年を通して旬の味覚を堪能できます。
SNSや口コミサイトでは「人生で一番巨大な牡蠣を食べた」「ミルキーで臭みが一切ない」と絶賛される一方、実態として注意すべきは「立ち食いエリアの混雑と衛生面への配慮」です。休日は殻を剥く店員の手が追いつかず、牡蠣を求めて20〜30人の列ができます。足元は水で濡れやすいため、滑りにくいスニーカーでの訪問が必須です。また、ウェットティッシュを携帯しておくと、手や口元を清潔に保ちながらストレスフリーで食べ歩きが楽しめます。
老舗のプライド「森田水産」とネタが溢れる「市場寿し」の徹底解剖
那珂湊おさかな市場のランチおすすめを語る上で外せないのが、市場のランドマーク的存在である「森田水産」と、常に行列が絶えない回転寿司「市場寿し」です。
創業から市場の発展を支えてきた森田水産は、1階に広大な鮮魚直売所を構え、2階や別館に大型の海鮮和食処を展開しています。看板メニューの海鮮丼は、マグロ、ウニ、イクラ、旬の白身魚が惜しみなく盛られ、市場直営ならではの鮮度とボリュームを誇ります。大人数のグループや家族連れでも収容できるキャパシティがあり、回転率が比較的高い点も大きな強みです。
一方、凄まじい行列を生み出すのが市場寿しです。ここの最大の特徴は、シャリを完全に覆い隠して皿からはみ出る巨大なネタのサイズ感にあります。マグロの中トロや大トロ、アナゴの一本握りなど、一般的な回転寿司チェーンの2〜3倍はあろうかという大迫力の握りが手頃な価格で提供されます。ただし、週末のランチタイムは2時間待ち・3時間待ちが当たり前の激戦区です。市場寿しを目指すなら、市場到着と同時に店頭のウェイティングボードに名前を記入するか、整理券を発券し、待ち時間の間に買い出しや生牡蠣の食べ歩きを済ませるという緻密なタイムマネジメントが不可欠です。