つじ半の体験において、海鮮丼そのものは物語の前半戦に過ぎません。真骨頂は、食のクライマックスとして用意されている「鯛だし茶漬け」にあります。店内の卓上にも指南書が掲示されていますが、現場の職人や常連が実践する「真に美味しく味わう黄金手順」を解説します。
ステップ1:別皿の刺身は「2切れキープ」が鉄則
着席すると、まず小皿に盛られた特製の黄身醤油胡麻だれと、旬の白身魚(主に鯛やヒラマサ)の刺身が4切れ提供されます。空腹のあまりこれを一気に完食してはいけません。最初の2切れを前菜として濃厚な胡麻だれとともに味わい、残りの2切れは最後の茶漬け用として必ず残しておくのが最大のポイントです。
ステップ2:黄身醤油を溶き、マウンテン全体に回しかける
ぜいたく丼が着丼したら、添えられたわさびを小皿の黄身醤油にしっかりと溶きます。そして、そびえ立つ海鮮の山を軽く崩しながら、全体にまんべんなく回しかけます。スプーンや箸でご飯とともに頬張ると、様々な魚介の旨味と食感が一度に押し寄せ、口内調理の醍醐味を堪能できます。
ステップ3:ご飯を少し残してカウンターへ「だしをお願いします」
丼を3分の1から4分の1程度残した段階で、丼を高台(カウンター上部)に上げ、板前さんに「だしをお願いします」と声を掛けます。この際、「ご飯を追加しますか?」と尋ねられますが、無料でご飯を足してもらうことが可能です。すでに満腹に近い場合は「ご飯はそのままで」、まだ余裕があるなら「少し足してください」と伝えるのがスマートです。
ステップ4:熱々の鯛だしに刺身をダイブさせる
板前さんが白濁した熱々の濃厚鯛だしを注ぎ、仕上げに刻み三つ葉、みょうが、高知産の爽やかな柚子皮を削り入れて戻してくれます。ここで間髪入れずに、ステップ1で残しておいた刺身2切れを熱いスープに沈めます。刺身の表面が霜降り状に白く半生になり、魚の脂が熱で溶け出した瞬間にかき込む一杯は、まさに至福の境地と言えます。