通院当日のストレスを少しでも減らすためには、身につける衣類の選定と生理周期への理解が欠かせません。
まず押さえておきたい婦人科内診の服装の注意点として、最も適しているのは「ゆったりとしたフレアスカートやワンピース」です。内診室では下着を脱いで診察台へ移動するため、スカートであればめくり上げるだけで下半身の露出を最小限に抑えられ、精神的な気恥ずかしさを和らげることができます。一方、タイトなスキニーパンツや着脱に時間のかかる補正下着、ベルトの金具が多いボトムス、繋ぎのオールインワンなどは着脱時に慌てやすく緊張を招くため避けるのが賢明です。靴も着脱が素早くできるフラットシューズやスニーカーが推奨されます。
また、多くの女性が迷うのが婦人科内診の生理中の受診についてです。原則として、定期的な子宮頸がん検診やおりもの検査(クラミジアやトリコモナス等)の場合は、経血が混ざることで細胞や細菌の判定精度が落ちる恐れがあるため、生理期間を避けて受診するのが基本です。しかし、激しい生理痛、過多月経、いつまでも止まらない不正出血などの「生理トラブルそのものの治療・相談」である場合は、出血している状態こそが重要な臨床情報となるため、生理中であってもためらわずに受診して問題ありません。受診時に「現在生理中です」と受付で申告すれば、クリニック側で止血シーツやナプキンの準備など適切な対応が取られます。
さらに、婦人科で性経験なしの内診について強い不安を抱く方も多いですが、性交渉の未経験者に対して無理に膣鏡や経膣エコーを挿入することは標準的な医療では行われません。問診票にその旨を記載しておけば、お腹の上から超音波を当てる「経腹超音波検査」や、肛門から細い器具を挿入して子宮や卵巣を観察する「経直腸エコー」、あるいは採血やMRI検査など、処女膜を傷つけず身体的負担のない検査法へと柔軟に切り替えられます。