眠れないまま朝になった時の緊急対策|仕事や学校を乗り切る極意

眠れないまま朝になった時の緊急対策|仕事や学校を乗り切る極意

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睡眠医療を専門とする阪野クリニックの臨床指導でも強調されている通り、朝を迎えてしまった瞬間に最も避けるべきは「どうしよう」と焦り、布団の中で悔やみ続ける精神状態です。ヒトの脳は、起床時刻を過ぎても暗い部屋で横たわっていると、サーカディアンリズム(体内時計)の同調シグナルを見失い、一日中重い倦怠感を引きずる原因になります。

アラームが鳴る時間、あるいは普段起きるべき時刻になったら、たとえ睡眠時間がゼロ分であっても速やかに寝室を出てカーテンを開ける決断が求められます。網膜から強い朝の自然光を取り込むことで、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が抑制され、脳の松果体にあるマスタークロック(主時計)へ「朝が来た」という強力な刺激が伝達されます。

一般社団法人起立性調節障害改善協会の知見によると、光を浴びた直後に冷たい水で顔や首筋を冷やすアクションが、副交感神経から交感神経へのスムーズな切り替えを物理的に後押しします。末梢の血管が一時的に収縮し、血圧と心拍数が適度に上昇することで、淀んでいた頭部への血流が促されます。

さらに重要なのが、起床後1時間以内の軽めの朝食です。バナナ1本やヨーグルト、あるいは温かいスープなど、固形物や糖質・タンパク質を少量でも胃腸に入れる行為は、内臓に存在する「末梢時計」を覚醒させる決定打となります。光による脳のリセットと、食事による内臓のリセットが揃うことで、一睡もできなくても活動モードへの強制移行が可能になります。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。