原因が多岐にわたるからこそ、当てずっぽうの操作ではなく、確率の高い順に切り分けるロジカルなアプローチが求められます。業務を即座に再開するためのExcel読み取り専用解除の具体的手順は以下の通りです。
第1の手順は、Windowsエクスプローラーにおけるプレビューウィンドウ無効化です。エクスプローラーの表示タブでプレビューウィンドウを有効にしていると、ファイルを選択しただけでOSがそのファイルを内部的に「使用中」としてプレビュー生成用にロックしてしまいます。エクスプローラーの「表示」メニューからプレビューウィンドウの選択を外すだけで、一瞬でロックが解除される事例は全体の2割以上に達します。
第2の手順は、ファイル自体の属性確認です。対象ファイルを右クリックして「プロパティ」を開き、「全般」タブ下部にある「読み取り専用」のチェックボックスを外して「適用」を押します。また、メール添付やWeb上から取得したファイルの場合、同じプロパティ画面の下部に「セキュリティ: このファイルは他のコンピューターから取得したものです」と表示されていることがあります。ここにある「許可する」にチェックを入れないと、保護されたビューの解除方法を実行しても恒常的なロックが解除されません。
第3の手順として、バックグラウンドのプロセス強制終了を実行します。ロックの当事者と目されるPCで「Ctrl + Shift + Esc」を押し、タスクマネージャーを起動。「詳細」タブまたは「プロセス」タブから残存している「Microsoft Excel」のタスクをすべて選択し、「タスクの終了」を実行します。あわせて、対象ファイルと同じフォルダ内に薄く表示されている「~$」から始まる隠し一時ファイル(オーナーファイル)が存在する場合は、全ユーザーがブックを閉じた状態で削除します。
第4の手順は、ブック作成者が意図的に施した制限の解除です。以前の担当者が不用意に設定した読み取り専用を推奨する設定方法が残っている場合、ファイルを開くたびに「読み取り専用で開きますか?」と尋ねられます。これを恒久的に止めるには、一度編集権限でファイルを開き、「ファイル」>「名前を付けて保存」>「その他のオプション」をクリック。保存ボタン横の「ツール」から「全般オプション」を選択し、「読み取り専用を推奨する」のチェックを外して上書き保存します。仮に書き込み制限パスワードが設定されている場合は、設定者に確認した上で読み取り専用パスワード解除の作業を行ってください。