望月氏に対する評判は、日本国内の言論界において最も先鋭的に二極化している事象の一つです。擁護派からは「忖度だらけのメディア界で唯一、権力者に怯まず質問できる稀有なジャーナリスト」と絶賛される反面、批判派からは「ルール無視の活動家」「記者の肩書を利用したパフォーマー」と痛烈な批判を浴びます。この極端な乖離はなぜ生まれるのでしょうか。
批判が集中する主な理由は、大きく分けて以下の3点に集約されます。
- 質問の「演説化」と時間超過:事実関係を問いただすのではなく、自身の主張や推測を前提とした長大な持論を展開し、会見進行を妨げる点。
- 事実誤認や未確認情報への依存:裏付けの不十分な噂やネット上の真偽不明な情報をベースに質問をぶつけ、後に事実と異なっていたケースが散見される点。
- 記者会見ルールの逸脱:司会者の制止や指名を無視してマイクなしで大声で不規則発言を繰り返すスタイルが、他の参加記者の質問機会を奪っているという批判。
象徴的だったのが、旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)が開催した記者会見での「NGリスト問題」です。会見の運営を受託したPR会社が、指名しない記者リストを作成しており、その筆頭に望月氏の顔写真が掲載されていたことが発覚しました。この事件では「特定の記者を排除する姑息な隠蔽工作」として運営側が激しく指弾されたと同時に、指名を無視して騒ぎ立てる彼女の現場行動が「会見を紛糾させる原因を作っていた」とする批判も再燃しました。
彼女の姿勢は「権力を監視する番犬」というジャーナリズムの理想を体現していると見るか、「合意された手続きと公の秩序を破壊する越境行為」と見るかによって、評価が完全に反転する構造を持っています。