メロメロの実は、相手が自身に対して抱く感情の隙を突いて石化させる特殊な能力です。代表的な技である「メロメロ甘風」は、ハート型の光線を放ち、邪心(下心や好意)を抱いた対象を瞬時に石へと変化させます。海軍中将モモンガのように、ナイフで自らの手を突き刺して激痛で邪心をかき消さなければ、中将クラスの猛者であっても防ぐことはできません。
ここで長年ファンの間で議論されてきたのが、「モンキー・D・ルフィになぜメロメロ甘風が一切効かないのか」という疑問です。ネット上では「ルフィの覇気が強すぎるから無効化した」という誤解が一部で見られますが、これは明確な誤りです。
ルフィに効かない理由は単純明快で、ルフィの精神が「一切の邪心や性的欲求を持たない純粋無垢な状態」だからです。アマゾン・リリーでハンコックの裸を間近で見ても、ルフィは単なる肉体としてしか認識せず、1ミリのやましい感情も抱きませんでした。メロメロ甘風は「相手の心に生じた好意・邪心」を媒体として石化を成立させるトリガー型能力であるため、媒介となる感情がゼロの対象には物理的な干渉力を持ちません。
ただし、物理接触を伴う攻撃(銃キスやパフューム・フェムルなど)は、邪心の有無に関係なく蹴り砕いた箇所を直接石化させることが可能です。ルフィに対して甘風は無効でも、直接打撃による石化は成立し得るという点は、能力の弱点を補う極めて実戦的な仕様と言えます。