事故が発生したのは、冷え込みの厳しい2007年1月17日午前8時すぎのことでした。東京都世田谷区の都道交差点で、当時小学5年生(10歳)だった長女のえみるさんは、普段どおり赤いランドセルを背負い、自宅から学校へ向かう通学路を歩いていました。
事故現場は、見通しの悪くない信号機付きの交差点でした。青信号を確認して横断歩道を渡り始めたえみるさんに対し、交差点を左折してきた2tトラックがそのまま衝突。えみるさんはトラックの下敷きとなり、重体で救急搬送されました。当時44歳だった風見しんごさんは現場へ急行し、変わり果てた愛娘の姿と対面することになります。病院での懸命な救命処置も虚しく、頭部外傷などにより幼い命が絶たれました。
事故原因の調査により、加害車両のドライバーによる明らかな前方不注視と安全確認の怠りが浮き彫りとなりました。青信号を守り、極めて模範的に歩行していた児童が命を落とすという現実は、通学路の安全管理やドライバーのモラルに対する大きな問題提起となりました。