東京都八王子市に位置する長池公園。いま現地で大きな話題を集めているのが、公園のシンボルでもある美しき歴史的建造物「長池見附橋」だ。この美観を誇る構造物のルーツは、明治・大正期の名建築家として知られる妻木頼黄が設計を手掛けた旧四谷見附橋にある。
大正時代、東京の四谷見附に架けられていたネオ・バロック様式の装飾橋。それが都電の拡幅工事に伴って解体された際、貴重な文化遺産としてこの地に移築・復元された。重厚な鋳鉄製の高欄やアンティークな灯籠、優美なアーチライン。橋の真下から見上げるその景観はまさに隠れた絶景であり、目の前に現れた瞬間に思わず息をのむ美しさだ。