競技面での直接的な収益源となるのが、男子100m走および男子4×100mリレーにおける大会賞金と報奨金だ。国際陸上競技連盟が主催するダイヤモンドリーグなどの国際大会では、上位入賞者にドル建ての賞金が支払われる。しかし、1回の優勝賞金は数千ドルから1万ドル程度であり、海外転戦にかかる渡航費やスタッフの滞在費を差し引くと、純利益としてはそれほど大きくないのが実情だ。
一方で、オリンピックや世界選手権でメダルを獲得した際、日本陸上競技連盟や日本オリンピック委員会(JOC)、所属企業から授与される一時金や特例報奨金は大きなインパクトを持つ。特にチーム一丸となって勝ち取る男子4×100mリレーの好成績は、国民的な熱狂を生み出し、スポンサー企業からのインセンティブを誘発する引き金となってきた。