上田竜也の真骨頂といえば、伝説的なソロライブ『MOUSE PEACE』だろう。ロック、ヒップホップ、重低音が響くダークな世界観。そこに突如として投げ込まれるファンへの不器用で深い愛情。この落差に、オーディエンスは抗えない。
近年のステージでも、その攻撃的なボルテージは衰えるどころか鋭さを増している。生身のシャウトがホールを揺らし、客席との剥き出しの応酬が空間を支配する。「お前ら、ついてこれんのか!」。叫ぶ彼自身が一番傷だらけで、一番楽しそうだ。既存のJ-POPのフォーマットを軽々と蹴散らす熱量が、ここにはある。