今や全国的な知名度を誇る名物であり、誰もが一度は口にしたことがあるであろう鎌倉銘菓「鳩サブレー」。その誕生には、明治時代ならではのエピソードが隠されている。来日していた外国人から譲り受けた1枚の洋菓子に、創業者が強い衝撃を受けたことがすべてのきっかけだった。
当時はまだバターすら珍しかった時代だ。試行錯誤を重ね、日本人の口に合う絶妙な風味と食感を模索した末に完成したこの一品は、八幡宮の神使である鳩にちなんで名付けられた。愛らしい姿と優しい味わいは、瞬く間に人々の心を掴み、時代の波を超えて愛されるロングセラーへと上り詰めた。