「この制服を着て3年間を過ごしたいから、受験勉強を乗り越えられた」。都内の私立高校に通う1年生の女子生徒は、そう振り返る。オープンキャンパスで手にしたパンフレットの表紙を飾る洗練されたブレザースタイルにひと目惚れし、第一志望を決めたという。
教育現場のデータもこの傾向を裏付ける。首都圏の学習塾が実施したアンケートによると、中学生が志望校を検討する際、「制服のデザインや着こなしの自由度」を考慮すると答えた割合は7割を超えた。かつてのように「指定されたから着る」のではなく、「自分を最も魅力的に見せてくれるウェア」として制服を捉える感覚が、完全に定着している。