幾何分野で多くの受験生が混同するのが、「チェバ」と「メネラウス」の定理およびその逆の使い分けです。両者の違いを一言で定義するならば、「共点(1点で交わる)のチェバ」か「共線(同一直線上にある)のメネラウス」かという目的の違いに帰着します。
証明したい結論に応じて、適用すべき定理の逆は完全に分かれます。
- チェバの定理の逆:3本の「直線」が1点で交わること(共点性)を示したい場合。
- メネラウスの定理の逆:3つの「点」が一直線上にあること(共線性)を示したい場合。
比の積を作る際のチェバの定理の覚え方は、「頂点 → 分点 → 頂点 → 分点 → 頂点 → 分点 → 最初の頂点」と三角形の周上を反時計回り(または時計回り)に1周する一筆書きのイメージです。一方、メネラウスの定理は「三角形」と「1本の直線」が織りなすキツネ型の図形に着目します。証明のゴールが「点」なのか「直線」なのかを最初に確認すれば、適用を誤る心配はありません。