迫力あるスクエア型の頭部とたくましい胸板を持つ犬に出会った際、多くの人が真っ先に「ピットブル」の名前を連想します。しかし、ペットショップやブリーダーを通じて国内で暮らしている筋肉質な短毛犬には、複数の明確に区別された公認犬種が存在します。
かつて闘犬として名を馳せた犬種やその血を引くグループは、一般に「ブル系(ブル・アンド・テリア種)」と呼ばれます。外見が酷似しているため混同されやすいものの、ブリーディングの目的や性格は多種多様です。
代表的なピットブルに似てる犬種一覧とそれぞれの立ち位置は以下の通りです。
1. アメリカン・ブリー(American Bully):
1990年代以降にアメリカでピットブルをベースに品種改良された比較的新しい犬種です。攻撃性を徹底的に排除し、家族に対する従順さと極端な筋肉質の体型を重視して作出されました。
2. スタッフォードシャー・ブル・テリア(Staffordshire Bull Terrier):
英国原産の小型から中型のブル系犬種で、愛好家からは「スタッフィー」の愛称で親しまれています。人間への愛情深さから、母国イギリスでは「ナニードッグ(子守り犬)」と呼ばれるほど子供に優しい気質を持ちます。
3. アメリカン・スタッフォードシャー・テリア(AmStaff):
ピットブルと同根の祖先を持ちますが、アメリカンケネルクラブ(AKC)公認のショードッグおよび家庭犬として、攻撃性を抑えて美しく安定した気質に固定化された大型寄りの中型犬です。
4. カネ・コルソ(Cane Corso)&プレサ・カナリオ(Presa Canario):
イタリアやスペインを原産とする大型のマスティフ系護衛犬です。骨格がピットブルよりも一回り以上大きく、堂々たる体躯と強い警戒心を備えています。
5. ボクサー(Boxer):
ドイツ原産の使役犬で、引き締まった筋肉とスクエアなマズルを持ちますが、四肢が長くスラリとした体型と陽気な性格が特徴的です。
これらの犬種は、過去の闘犬としての評判から危険視されがちですが、計画的なブリーディングと適切な社会化トレーニングを受けた個体は、非常に愛情深いパートナーとして世界中で高く評価されています。