年収300万円からの老後資金不足を埋めるためには、年金の繰り下げと並行して、現役時代からの資産形成と定年後の働き方を組み合わせるハイブリッドな戦略が欠かせません。
第一の柱:新NISAのフル活用
売却益や配当金が恒久的に非課税となる「新NISA」を活用し、月々1万〜2万円の少額からでも全世界株式や米国株式インデックスファンドへの積立投資を継続します。仮に月2万円を年利4%で30年間積み立てると、元本720万円に対して資産総額は約1,380万円に達し、単身者の老後不足額の大半をカバーできます。
第二の柱:iDeCo(個人型確定拠出年金)による節税と蓄財
掛金が全額所得控除となる「iDeCo」は、現役時代の所得税・住民税を直接軽減しながら老後資金を作れる制度です。年収300万円の会社員であっても、掛金拠出による毎年の節税効果を享受しつつ、退職所得控除を活用して効率的に受け取ることが可能です。
第三の柱:65歳以降の就労延長と固定費の削減
60歳以降も再雇用やパート・アルバイトで月7万〜10万円程度の勤労収入を維持できれば、年金の受給開始を無理なく70歳前後まで繰り下げられます。あわせて、通信費・保険料の見直しや住居費の圧縮を徹底することで、老後の基礎生活費そのものをダウンサイジングすることが最大の防衛線となります。