「家賃のために働いているような生活から抜け出したかった」。サンフランシスコからローリー郊外のケーリーに移住してきた30代のITエンジニアはそう語る。カリフォルニア州やニューヨーク州の主要都市では、年収が2000万円を超えても一戸建ての購入すら危うい住宅高騰が続いてきた。対して、ここでは広大な庭付きの住居が現実的な価格で手に入る。
単なる「物価の安さ」だけが人気の理由ではない。公立学校の教育レベルの高さ、犯罪率の低さ、そして緑豊かな公園が点在する住環境の良さが、子育て世代の心をつかんで離さない。全米の人口動態データを見ても、他州からの移住者数で常にトップクラスを維持しており、街には多様なバックグラウンドを持つニューカマーたちの活気が溢れている。