「同じ」を意味する点々「〃」の正式名称とは?入力方法とマナーの真相

「同じ」を意味する点々「〃」の正式名称とは?入力方法とマナーの真相

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日本語には、同じ文字や語句の連続を避けて手際よく表記するための「くり返し符号」が古くから存在します。これらは出版・印刷業界を中心に総称して「踊り字(おどりじ)」や「重ね字」「畳字(じょうじ)」と呼ばれます。ノノ点もこの踊り字の一種ですが、直前の文字種(漢字、ひらがな、カタカナ、あるいは語句単位)によって使用すべき記号が厳密に定められています。

特に実務で混同されがちなのが、々や〃の使い分けルールです。「々」は直前の漢字一文字だけを繰り返す記号(例:人々、佐々木)であり、単独の単語や文全体を繰り返す機能はありません。一方の「〃」は、表や縦書きの並びにおいて直上(横書きなら直前・直上)の語句全体や行全体をそっくり反復する役割を持ちます。以下の比較表で、日本語における主要なくり返し符号の正式名称まとめと役割を整理しました。

記号正式名称と読み反復対象と具体的な使用例実務における注意点・誤用リスク〃ノノ字点(ノノ点)
同上符(どうじょうふ)直上・直前の語句全体
例:リンゴ 100円
  ミカン 〃公文書や履歴書では原則使用不可。ダブルクォーテーションとの混同に注意。々同の字点(どうのじてん)
漢字返し直前の漢字一文字
例:時々、種々、日々漢字ではないため単体で意味を持たない。「会社/会社」のような熟語反復には不適。ゝ / ゞ一の字点(いちのじてん)直前のひらがな一文字
例:ここゝ(清音)、いすゞ(濁音)現代の公用文や一般ビジネス文書では固有名詞(商号など)を除き原則不使用。ヽ / ヾカタカナの一の字点直前のカタカナ一文字
例:ハヽ(ハハ)歴史的仮名遣いや看板デザイン等に限られ、実務入力ではほぼ使われない。く(縦書き2文字分)くの字点(くのじてん)直前の2文字以上の連語
例:かえすがえす、まもりまもり横書き主流のWeb・デジタル環境では表示が崩れやすく、現在では平仮名で表記。

同上符の正しい使い方は、帳簿やメモ、作業用スプレッドシートなど「同一項目の羅列を簡潔に一覧化したい視認性重視のシーン」に限られます。踊り字の種類と一覧を把握しておくと、どの記号がどの単位(文字か、語句か)を反復しているのかを瞬時に見分けることができます。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。