グラウンド上のプレイヤーにとっても、スタンドやテレビで見守る観戦者にとっても、状況を瞬時に整理するための実践的な思考プロセスを持っておくことが大切です。
判断を誤らないための鉄則は、投手が投球モーションに入った瞬間に「フォース状態にある走者が誰なのか」を頭の中で特定しておくことです。
- 走者なし:フォース状態の走者はゼロ(打者走者の一塁到達のみが進塁義務)。
- 走者一塁:一塁走者のみが二塁へのフォース状態。
- 走者二塁:フォース状態の走者はゼロ(一塁が空いているため二塁走者に進塁義務なし)。
- 走者三塁:フォース状態の走者はゼロ。
- 走者一・二塁:一塁走者(二塁へ)と二塁走者(三塁へ)の2人がフォース状態。
- 走者一・三塁:一塁走者(二塁へ)のみがフォース状態。三塁走者はフォースではない。
- 走者満塁:一塁走者、二塁走者、三塁走者(本塁へ)の全員がフォース状態。
この基準さえ頭に入っていれば、守備側は「打球が飛んだ瞬間にどのベースを踏めばタッチ不要でアウトになるか」が即座に分かります。打球を捕球した位置から最も近く、かつフォース状態にある塁へ送球することが、野球における守備の基本セオリーとなっています。