大手進学塾の模擬試験データや実際の公立高校入試採点講評を分析すると、扇状地と三角州に関する失点パターンには明確な共通傾向が見られます。多くの受験生がつまずくのは、地形図問題における「等高線の読み取り」です。
扇状地は緩やかな傾斜を持つ円錐状の立体であるため、地形図上では谷口を中心として等高線が同心円状(扇状)に広がるカーブを描きます。一方、三角州はほぼ海水面と同じ高さの超平坦地であるため、等高線がほとんど描かれないか、極めて広い間隔で直線的に並びます。この地形図上の特徴を見落とし、単に「川の近くにあるから」と直感で回答して取りこぼす事例が後を絶ちません。
また、「天井川(てんじょうがわ)」との混同も典型的な失点トラップです。扇状地では土砂が堆積しやすいため、川底が周囲の平地より高くなる天井川が形成されやすい傾向があります。こうした関連地形とセットで問われた際に、論理的な繋がりを説明できるかどうかが高得点への分岐点となっています。