存在しないはずのセリフが、なぜこれほど強固なネットスラングへと昇華したのか。その背景には、2000年代後半から2010年代にかけての匿名掲示板(2ちゃんねる)の文化と、カプコンの人気ハンティングアクションゲーム『モンスターハンター』シリーズの隆盛があります。
当時、掲示板では「そろそろ狩るか」というスレッドタイトルのもと、木陰で腰掛けるヒソカの画像を貼り付けるシュールなボケが定番化していました。そこに拍車をかけたのが、モンスターハンターの新作発売や大型アップデート時に飛び交う「狩猟解禁」のプロモーションです。
ゲームの配信開始時刻を迎えたプレイヤーたちが、SNS上で「よし、そろそろ狩るか」と投稿し、ヒソカの画像を添付するムーブメントが定着。次第に「強者が満を持して出撃する合図」として、あるいは「自信満々で挑んだ直後にモンスターに瞬殺される」という壮大な前振りの自虐ネタとして多用されるようになりました。