インターネット上の質問掲示板などで頻繁に見られる「履歴書に関する俗説」には、採用基準から大きく外れた誤解が少なくありません。とりわけ高校生が油断しやすい2大トラップが「証明写真の服装」と「筆記具・修正具の選択」です。
履歴書の証明写真は高校生なら制服で良いのか
結論から言えば、高校生のアルバイト応募において最も推奨される正装は「学校の規定に則った制服」です。ネット上では「私服の方が個性を出せる」「制服は校則違反のリスクがある」といった奇抜な意見も見られますが、採用現場において高校生の制服姿は「清潔感」「学生としての身元証明」「素直さ」を象徴する最も信頼性の高いビジュアルとなります。
ただし、以下の着こなしルールを徹底しなければ逆効果となります。
- ワイシャツの第一ボタンまでしっかり留め、ネクタイやリボンを曲げずに締める。
- ブレザーや学ランにホコリやフケが付着していないか確認する。
- 前髪が目にかからないよう整え、顔周りをすっきり露出させる。
- スマートフォンによる自撮り写真は避け、街頭の証明写真機または写真館で撮影する(背景色は白または青)。写真の裏面には万一剥がれた場合に備え、油性マジックで「学校名・氏名」を明記しておく。
履歴書でボールペンの書き損じに修正テープがNGとされる明確な理由
履歴書を作成中に1文字間違えてしまい、「少しだけだから」と修正テープや修正液、あるいは摩擦で消えるフリクションボールペンで訂正した経験を持つ人は少なくありません。しかし、これは選考において「即刻失格」になり得る致命的なミスです。
なぜ修正テープがNGなのか。その法的な理由は、履歴書が労働契約の締結を前提とした「正式な合意形成のための信義則文書」だからです。第三者が後から容易に改ざんできる修正液の使用や消せるインクの使用は、文書の原本性を無効化します。採用担当者側から見れば、「公的な書類をルール通りに扱えない人物」と判断されるだけでなく、「もし勤務管理表やレジの記録を勝手に修正されたらどうするか」というコンプライアンス上の懸念に発展するのです。書き損じた場合は、どれほど面倒であっても新しい用紙に最初から清書し直すことが、高校生が初めての履歴書で失敗しないポイントの最重要事項です。
高校生の履歴書で資格なしの場合の正しい書き方
「資格欄に書けるものがない」と悩む高校生は、枠を空欄のまま提出してしまいがちです。しかし、空欄は「記入漏れ」と見分けがつかず、採用側を混乱させます。資格がない場合は、免許・資格欄の一行目に「特になし」と堂々と左詰めで記入してください。決して「なし」の一言で乱暴に済ませたり、空欄にしてはいけません。また、現在取得に向けて勉強中の検定(英検準2級、ITパスポート等)がある場合は、「実用英語技能検定 準2級取得に向けて勉強中(2026年〇月受験予定)」と記載すれば、意欲的な姿勢として前向きに評価されます。