足の骨組みにおいて、体重を支える土台となるのが踵骨(しょうこつ)です。この踵骨の周囲を取り囲む軟部組織や皮膚のすぐ下には、細い末梢神経や毛細血管が網の目のように張り巡らされています。かかと側面を押すと痛い理由の根底には、解剖学的な構造の脆弱さと、東洋医学が提唱する気血の滞りという2つの側面が深く関わっています。
足裏のリフレクソロジーにおいて、足裏反射区のかかとは生殖器や骨盤腔内の臓器と密接に関連付けられています。骨盤の中に位置する臓器は、骨盤内の血流低下や冷えの影響をダイレクトに受けるため、血行不良が起きると遠隔部であるかかと周辺の末梢神経が過敏になり、わずかな指圧でも鋭い痛みを誘発するようになります。
日常的な歩行姿勢の悪さや、クッション性の低い靴による踵への物理的な衝撃も痛覚過敏に拍車をかけます。踵が内側や外側に倒れ込むアライメント異常(骨の配列の崩れ)が生じている場合、骨膜や腱の付着部に慢性的な牽引ストレスがかかり、指で触れた際に強い圧痛として知覚されるのです。