代かきとは?収穫量を左右する理由と失敗しないプロの技【2026】

代かきとは?収穫量を左右する理由と失敗しないプロの技【2026】

代かきとは?収穫量を左右する理由と失敗しないプロの技【2026】に関する知りたいポイントをわかりやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

代かきを成功させるための決定打となる変数が「作業時の水深」と「代かき後の静置時間(沈殿時間)」です。水が多すぎても少なすぎても、あるいは代かきから田植えまでの日数が短すぎても長すぎても、苗の初期成育に重大な障害をもたらします。

まず水深については、水深と泥の沈殿時間の適正値を正しく把握することが不可欠です。代かき作業時の理想水深は「浅水(せんすい)」であり、具体的には田面全体の3〜4割程度、土の頭が水面から顔を出している状態(水深2〜3cm程度)が黄金比です。水が深すぎる状態でロータリーを回すと、泥が水中に舞い上がって濁水となり、沈降に膨大な時間がかかるうえ、後述するワラ浮きの直接要因となります。

次に、田植え何日前に行うか時期の目安ですが、これは土壌の質(土性)によって大きく異なります。砂質土は粒径が大きいため数時間から1日で沈殿して締まりますが、微細な粘土を多く含む沖積土や重粘土では、泥が落ち着いて田植え機の走行を支える硬度になるまで3〜4日を要します。

土質タイプ詳細・数値データ(代かき時期)一般的な基準・適正沈殿時間編集部の見解・評価砂質土・砂壌土(水はけが良すぎる圃場)田植えの1〜2日前に植代を実施沈殿時間:24〜36時間程度早くやりすぎると土が締まりすぎて苗の植え付け爪が入らなくなるリスクがある。直前施工が基本。壌土・埴壌土(一般的な水田土壌)田植えの2〜3日前に植代を実施沈殿時間:48〜72時間程度最も標準的。表層に2〜3cmのトロトロ層ができ、下層に適度な支持力が生まれる黄金サイクル。重粘土・泥炭土(乾きにくく粘り強い圃場)田植えの3〜5日前に植代を実施沈殿時間:72時間以上微粒子が浮遊しやすいため十分な静置が不可欠。早めの作業を怠ると田植え機が沈没・蛇行する。

沈殿が不十分なまま田植えを強行すると、田植え機のフロートが泥を押し波のように押し出して植え付け済みの苗を倒してしまったり、泥が軟らかすぎて苗が深く埋没(深植え)して窒息死したりします。逆に見極めが遅れて日数を置きすぎると、土が固く締まりすぎて苗の根が刺さらない「浮き苗」が多発します。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。