ネット上には「チェンマイに行けば街中のどこでもランタンを飛ばせる」という致命的な誤解が散見されますが、これは完全に過去の遺物です。ランタン打ち上げ場所と現在の規制は年々厳格化の一途をたどっています。
チェンマイ国際空港を発着する航空機の飛行ルート直下にあたる市内中心部(ターペー門周辺やピン川沿いなど)での無許可打ち上げは、タイ航空法および地元自治体条例により厳罰の対象となっています。違反者には最高で5年以上の禁錮刑、または20万バーツ(約85万円)以下の罰金が科される法体系が整備されています。市街地で露天商が販売しているランタンを購入して安易に飛ばす行為は、即座に警察に検挙されるリスクを孕んでいます。
また、コムローイ祭りの危険性と火災対策も社会的議論の対象です。乾燥した熱帯の強風に煽られたランタンが民家の屋根や電線に引火する事故を防ぐため、現在は「認可を受けた特設会場」のみで、かつ「航空機の運航が制限される夜間の特定時間帯(通常20時〜22時頃)」に限定して一斉打ち上げが許可されています。
歴史的に有名だったメージョー大学コムローイ会場アクセスに関しても注意が必要です。かつてメージョー大学敷地内で行われていた大規模な無料・有料イベントは、周辺地域の深刻な渋滞や安全基準の見直しに伴い開催形態が大きく変化しています。現在チェンマイで大規模打ち上げを牽引しているのは、郊外に作られた専用施設「チェンマイCAD(Chiang Mai Arts and Design)」や「ノーザン・スタディ・センター」などの公認大規模会場です。古いブログ記事の情報を鵜呑みにしてメージョー大学へ向かっても、かつてのようなイベントは開催されていないため、会場名の事前照合が不可欠です。