名刀一期一振の真相!秀吉愛刀が辿った焼身と現在の保管・公開情報

名刀一期一振の真相!秀吉愛刀が辿った焼身と現在の保管・公開情報

名刀一期一振の真相!秀吉愛刀が辿った焼身と現在の保管・公開情報にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

1615年(慶長20年)、大坂夏の陣によって豊臣宗家は滅亡し、大坂城は業火に包まれました。秀吉の形見として豊臣秀頼が受け継いでいた一期一振も城内の蔵で罹災し、刀身の刃文と焼き入れが失われる「焼身(やけみ)」という絶望的な打撃を受けました。

しかし、戦後に大坂城の焼け跡から刀を回収させた徳川家康は、この至宝を打ち捨てることを惜しみ、徳川家お抱えの屈指の名工・初代越前康継に命じて修復を試みます。康継は高度な技術を用いて刀身を再び焼き直す「再刃(さいば)」を施し、見事に一期一振を蘇らせました。

再刃された刀剣は、作刀当時の刃文とは異なり康継特有の華やかな乱れ刃や湾れ(のたれ)調の刃文が焼き付けられていますが、粟田口吉光が鍛えた強靭で美しい地鉄の基礎は失われることなく現代に受け継がれています。焼失の悲劇と名工による再生というドラマチックな軌跡こそが、一期一振の歴史に深い陰影を与えています。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。