タキシードは元来、夜間(18時以降、または日没以降)の準礼装(ブラックタイ)として発展した歴史を持ちます。現代の日本のブライダルにおいては昼夜のルールが柔軟に解釈されていますが、基本のフォーマルマナーを把握しておくことで着こなしに揺るぎない説得力が生まれます。
正統なタキシードの着こなしでは、以下の小物が基本構成となります。
- ウイングカラーシャツ:襟先が前に小さく折れたフォーマル専用シャツ。袖口はカフリンクスで留めるダブルカフス仕様が正式。
- 蝶ネクタイ(ボウタイ):ジャケットの拝絹と同素材・同色の黒が基本。披露宴や二次会では色柄物を取り入れて遊び心を演出。
- カマーバンドまたはベスト:腹部のウエストバンドを隠すための帯(カマーバンド)またはジレ。カマーバンドのヒダは「上向き」に着用するのが国際マナー。
- エナメルシューズ(オペラパンプスまたは内羽根ストレートチップ):裾を踏まない光沢のある靴。エナメルは女性のドレスの裾を靴墨で汚さないための配慮から生まれた歴史的背景があります。
また、タキシードのお色直しコーディネートでは、ジャケット自体を着替えるだけでなく、ベスト・蝶ネクタイ・ポケットチーフを新婦のカラードレスやブーケのキーカラーとリンクさせる手法が非常にスマートです。衣装本体はそのままでも、小物のチェンジだけで会場の空気を一変させる洗練された変化を生み出すことができます。