東京五輪マラソンはなぜ札幌へ移転?電撃発表の真相と遺された教訓

東京五輪マラソンはなぜ札幌へ移転?電撃発表の真相と遺された教訓

東京五輪マラソンはなぜ札幌へ移転?電撃発表の真相と遺された教訓の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

Q1:なぜマラソンと競歩だけが東京から札幌に変更されたのですか?
A1:マラソンと競歩は2時間から数時間にわたり炎天下の屋外を走り続けるため、熱中症による生命の危険が他の競技よりも極めて高いと判断されたためです。直前に開催された2019年ドーハ世界陸上で深夜開催にもかかわらず途中棄権者が続出した惨劇を受け、国際的な批判を恐れたIOCが単独で札幌移転を決断しました。

Q2:小池百合子都知事が語った「合意なき決定」とはどういう意味だったのですか?
A2:東京都が巨額の予算をかけて遮熱性舗装などの暑さ対策を重ねていたにもかかわらず、IOCが事前の実質的な協議を一切行わず、一方的に札幌移転を電撃発表したことに対する強い抗議の意を表した言葉です。開催都市の権利を一方的に侵害された不信感が背景にありました。

Q3:札幌に変更した結果、当日のレースは涼しかったのですか?
A3:決して涼しくはありませんでした。大会本番の2021年8月上旬、札幌は異例の熱波に見舞われ、スタート時で26度前後、日中には30度を超える真夏日となりました。男子マラソンでも出場者の約28%が途中棄権するなど、過酷なサバイバルレースとなったのが実態です。

Q4:札幌開催によって生じた追加費用は誰が支払ったのですか?
A4:東京都の小池知事が「都民の税金は出さない」と強硬に主張したため、移転に伴う追加経費(コース設営、宿泊や移動などの実費)は原則として東京五輪・パラリンピック大会組織委員会が負担する枠組みで決着しました。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。