ミウラ折りの真価が世界中に証明された決定的な出来事が、1995年に打ち上げられた日本の宇宙実験・観測フリーフライヤ(SFU)における太陽電池パネルの展開・収納実験の実用化成功でした。宇宙空間で広大な太陽電池アレイをトラブルなく展開し、ミッション終了後に再びコンパクトに再収納して地上へ回収するという難度の高いオペレーションを完璧に完遂したのです。
宇宙で培われたこの技術は、地上でも爆発的な広がりを見せました。その代表格が「携帯用地図・観光マップ」への活用例です。
野外で強風が吹く登山道やドライブ中、大きな地図を広げて元の折り目通りに畳めずイライラした経験は誰にでもあるはずです。ミウラ折りを採用した地図は、片手で対角を引くだけで開き、片手で押し戻すだけで元の名刺サイズや手のひらサイズに戻るため、破れにくく操作性に優れた地図として広く普及しました。また、防災用エマージェンシーマップや選挙の投票用紙交付機、大型ポスターの収納など、日常生活の至る所でミウラ折りの思想が息づいています。