給与明細で「年調過不足」の金額を確認した後、年明けに交付される「源泉徴収票」を見て首を傾げる人が少なくありません。「給与明細に書いてあった過不足額の数字が、源泉徴収票のどこを探しても見当たらない」という疑問です。
この謎を解く鍵は、両者の役割の違いにあります。給与明細は「その月に会社と従業員の間で精算された現金の受払明細」であるのに対し、源泉徴収票は「1年間に支払われた総額と、国に納めるべき最終的な税額を公的に証明する書類」です。そのため、源泉徴収票には「過不足額」という経過措置の差額項目そのものは印字されません。
源泉徴収票で確認すべき最重要ポイントは、右上部に位置する「源泉徴収税額」欄です。ここに記載されている数値こそが、過不足額を差し引きまたは加算した後の「あなたが最終的に納めた1年間の所得税総額(年調年税額)」そのものです。給与明細の「1年間の源泉徴収税額の合計」から、この源泉徴収票に書かれた「源泉徴収税額」を差し引くと、給与明細に表示されていた年調過不足額と寸分違わず一致します。