グエル公園のトカゲに隠された錬金術の謎と混雑回避の撮影裏技

グエル公園のトカゲに隠された錬金術の謎と混雑回避の撮影裏技

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地元で「エル・ドラック(トカゲの噴水)」と親しまれるこの彫像は、正確にはトカゲではなく、神話上のドラゴンや火と水を司るサラマンダー(火蜥蜴)をモチーフにしているという説が有力だ。手がけた建築家アントニ・ガウディは、自然界の有機的なフォルムと神秘主義的な象徴を融合させる天才だった。事実、Google Arts & Cultureなどが公開するデジタルアーカイブの解読資料でも、この彫像が医学の神アスクレピオスや錬金術における「変容の象徴」と密接に結びついている点が指摘されている。

表面を覆うのは、カタルーニャ・モデルニスモを代表する独自技法トレンカディス(破砕タイルモザイク)だ。近隣の陶器工場から出た端材やガラス瓶の破片を職人たちが手作業で割り、曲面に貼り合わせた。光の角度によって刻々と表情を変えるエメラルドグリーンやコバルトブルーのグラデーションは、廃棄物に永遠の命を吹き込むガウディのエコロジカルな哲学そのものといえる。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。