パートナーシップを考える上で避けて通れないのが、アセクシャル ノンセクシャル 違いの正確な把握です。日本国内のコミュニティにおいて、ノンセクシャルは「他者に対して恋愛感情を抱くものの、性的な惹かれや性行為への欲求を抱かない状態」を指す言葉として定着しています。
一方で、国際的なクィア概念における「アセクシャル(無性愛)」は、広義には他者へ性的に惹かれないこと全般を指しますが、狭義の定義や国内の日常会話では「恋愛感情も性的欲求も抱かない人」を指すケースが目立ちます。さらに、他者へ恋愛感情を抱かないアロマンティックという概念も存在し、恋愛指向と性的指向 違いを切り分けて整理することが自己理解の第一歩となります。
欧米圏では「ロマンティック・アセクシャル(他者への恋愛惹かれはあるが無性愛)」と包括して分類されるのが主流ですが、日本においては1990年代後半から独自のアイデンティティとしてノンセクシャルという呼称が愛好されてきました。相手を独占したい、一緒に暮らしたいという強烈な愛情を持ちながらも、性的な接触だけを完全に切り離したいという心理構造が、この概念の中核にあります。