平成の天皇陛下が遺した足跡と現在|退位の深層と仙洞御所での日々

平成の天皇陛下が遺した足跡と現在|退位の深層と仙洞御所での日々

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2022年4月に東京都港区の赤坂御用地内にある仙洞御所(旧東宮御所)へ本遷居されて以降、上皇陛下は美智子上皇后とともに規則正しい日々を過ごされています。2026年の現在、92歳を迎えられた上皇さまの体調管理は宮内庁皇室医務主管らのチームによって極めて綿密に行われており、年齢相応の筋力低下や物忘れは見られるものの、日々の散策や研究活動を続けられる安定した生活を維持されています。

宮内庁関係者の証言によると、仙洞御所での一日は規則正しく営まれています。毎朝7時頃に起床され、庭園を美智子上皇后と手を取り合って散策。朝食後には宮内庁職員から届く主要各紙の朝刊に目を通し、国内外の自然災害や福祉の話題に深い関心を寄せられています。午後には、ライフワークとして国際的にも高く評価されているハゼ類分類学研究に時間を割かれ、皇居内の生物学研究所へ週に1〜2回程度通学される生活パターンが定着しています。

研究室では顕微鏡に向き合い、標本の微細な鰭条(きじょう)数や鱗の配列を観察されるなど、90代に入られてからも学究の徒としての姿勢は些かも衰えていません。2021年にはオキナワハゼ属の新種2種を発表されたことが話題を呼びましたが、側近によれば現在も未整理の標本に関する分析を地道に継続されています。公の場にお出ましになる機会は限定されているものの、展示会への私的な鑑賞や旧知の友人との歓談など、美智子上皇后と寄り添いながら穏やかな時間を刻まれています。

森 瞳
著者

森 瞳

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