物語のクライマックスでは、自身の正体を隠蔽するために時間を1時間巻き戻す第3の能力「バイツァ・ダスト」を発動した吉良吉影と、杜王町の仲間たちとの息詰まる頭脳戦が展開されます。運命のループを破ったのは、川尻早人という「スタンドを持たない普通の少年」の驚異的な勇気と機転でした。
仗助と吉良による血みどろの最終直接対決では、クレイジー・ダイヤモンドの治癒・復元能力を応用した弾道計算や、空気弾の軌道を読み切る心理戦が繰り広げられます。最終的に駆けつけた空条承太郎の「スタープラチナ」による時止め攻撃によって吉良は無力化され、皮肉にも「バックしてきた救急車に轢かれる」という極めて日常的な事故によって肉体的な死を迎えることになります。
さらに、霊となった吉良は「振り返ってはいけない小道」で自身が最初の犠牲者とした杉本鈴美の手によって裁かれ、無数の手に引きずり込まれて冥界へと消え去りました。悪行を積み重ねてきた殺人鬼が、自らの執着と因果によって永遠の破滅を迎える幕引きは、読者にカタルシスと同時に深い倫理的教訓を刻み込みました。