聖カタリナ女子校はなぜ消えた?校名変更の真相と現在の偏差値・評判

聖カタリナ女子校はなぜ消えた?校名変更の真相と現在の偏差値・評判

聖カタリナ女子校はなぜ消えた?校名変更の真相と現在の偏差値・評判についての真相をお届けします。

松山市藤原町に校舎を構える同校が、創立以来掲げてきた「聖カタリナ女子高等学校」の名称を改め、男女共学の「聖カタリナ学園高等学校」としてリスタートを切ったのは2016年(平成28年)4月のことです。半世紀以上の長きにわたり女子教育の金字塔として君臨してきた名門が、なぜそのアイデンティティともいえる女子校の看板を外したのか。その背景には、地方私立高校が直面する構造的な課題と、学園の長期的な生存戦略がありました。

愛媛県内の学校関係者や地元教育関係筋への取材によると、共学化の最大の引き金となったのは、四国地方全域で急加速する少子化と、中学生の高校選択における「共学志向」の急速な高まりでした。当時、愛媛県内の公立・私立高校を問わず女子単体校の志願者減少傾向が顕著となっており、従来通りの学科構成では定員の確保が年を追うごとに厳しさを増していたという冷徹なデータがあります。

学校側が下した決断は、単なる延命措置にとどまらないドラスティックな組織再編でした。建学の精神であるカトリックの「博愛」「奉仕」の理念を男子生徒にも門戸を開いて広げるという大義名分のもと、校名から「女子」を外し、同時に男子生徒を大量に呼び込むための目玉プロジェクトとして男子硬式野球部の創設を敢行したのです。伝統ある「聖カタリナ女子高等学校 共学化」の背景には、守りに入って衰退するのではなく、攻めの姿勢で地域一番の総合学園を目指すという経営陣の強い覚悟が刻まれていました。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。