「生まれたばかりの初令(1令)幼虫でも見分けられるのか?」という質問をよく耳にしますが、結論から言えば2令後期から3令初期にかけてが判別のベストタイミングです。
孵化直後の初令幼虫は体が極めて小さく、内臓器官も未発達なため、肉眼や一般的なルーペで卵巣を特定するのはプロであっても困難を極めます。無理に触ることで幼虫を衰弱死させてしまうリスクも無視できません。
脱皮を経て体がひと回り大きくなった2令後期(体重0.5g〜1.0g前後)になると、皮の透明度が高いうちに鮮やかな黄色の卵巣が確認できるようになります。さらに3令へ脱皮した直後は、頭幅のサイズ差が一気に広がるため、形態比較が最も容易なゴールデンタイムを迎えます。
注意したいのは、3令の後半(黄色く色づき蛹化が近づいた時期)です。体内に分厚い皮下脂肪が蓄積し、皮膚も硬く濁ってくるため、初期には見えていた卵巣が脂肪に埋もれて見失われがちになります。幼虫の性別チェックは、エサ交換のタイミング(割り出しから2〜3ヶ月後)に合わせてスムーズに行うのが鉄則です。