彼女のキャリアを語る上で絶対に外せない作品群があります。デビュー間もない時期に一躍脚光を浴びた『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の本間芽衣子(めんま)役は、声優界における彼女の位置づけを決定づけた不朽の名演です。少女の無邪気さと切なさが交錯する声のニュアンスは、全編を通して視聴者の涙腺を揺さぶり続けました。
一方で、壮大なファンタジーの世界観を背負う重厚な役柄でも圧巻の存在感を示します。『ソードアート・オンライン』のアリス・シンセシス・サーティ役で見せた凛とした意志の強さと気高さを湛えた演技は、従来のイメージを心地よく裏切る見事なものでした。さらに『鬼滅の刃』の胡蝶カナエ役では、ほんのわずかな登場シーンでありながら、柔らかな優しさと底知れぬ強さを完璧に体現。作品の深度を一段引き上げる役割を果たしています。