久留米大附設での圧倒的な体験を経て、堀江貴文は1991年、日本の学歴ピラミッドの頂点に位置する東京大学(文科二類)に現役合格を果たした。周囲が当然のように官僚や一流企業を目指す中、彼が選んだのは単なる肩書ではなく、自らの知的好奇心を満たすためのキャンパスライフだった。
しかし、赤門を潜り抜けた彼を待っていたのは、求めていた最先端の知的刺激とは少し異なる大学の日常だった。教授陣の講義や旧態依然としたアカデミズムのスピード感に対し、冷めた感覚を抱くのに時間はかからなかった。当時の東大キャンパスで彼が感じたギャップと、急速に進化し始めていたインターネット前夜の気配。この違和感こそが、後の大転換点への伏線となっていく。