長年にわたり国政の最前線に立ち続けてきた男の根底にあるのは、徹底した財政規律へのこだわりだ。ポピュリズム全盛の時代において、有権者に耳障りの良いバラマキ政策を安易に語る政治家を、彼は厳しく批判してきた。財政の持続可能性を軽視する政策には、自民党内から出された案であっても真っ向から異を唱える。
「将来世代につけを回すような政策は、政治家の自殺行為だ」。非公式の会合で洩らされたこの言葉は、彼の政治哲学を如実に物語る。2026年、国の借金が膨らみ続ける中で、安全網の確保と財政健全化をいかに両立させるか。妥協なき議論を主導する姿勢は、財務官僚からも一目置かれる存在だ。