かつて権力の闇に迫り大きな反響を呼んだ映画およびドラマシリーズ『新聞記者』。社会の裏側に切り込む重厚なドラマツルギーは、日本のエンターテインメント産業に新たな風を吹き込んだ。そして今、彼女が挑もうとしているのは、まさにその系譜を継ぐシリアスな作品群だ。
明るいタレント像を打ち捨て、暗闘や組織の理不尽に立ち向かうジャーナリストや捜査官を演じる彼女の表情には、かつてないほどの深みが宿る。声をあえて低く抑え、佇まいだけで感情の機微を表現する演技アプローチは、共演するベテラン俳優陣をも唸らせている。
「彼女は作品全体のトーンを理解し、自分がどう引けば全体が立つかを瞬時に見極める」と現場スタッフは証言する。華やかなスター性と、泥臭いリアリズムを同居させられる強みこそ、彼女が単なるアイドル女優と一線を画す所以だ。