古来より続く長寿祝い (賀寿)において、古希を象徴するテーマカラーは「紫」である。かつて聖徳太子が定めた冠位十二階でも最高位の色とされた紫は、高貴さと尊厳を象徴する特別な色だ。従来の祝い方といえば紫色のちゃんちゃんこを着用して記念撮影をするのが定番であった。
しかし、現代の70歳にその伝統をそのまま押し付けるのは少々時代遅れかもしれない。「まだそんな年寄り扱いをされたくない」と拒否感を抱く主役も少なくないからだ。そのため近年では、ちゃんちゃんこの代わりにエレガントな紫色のカーディガンやラベンダー色のフラワーアレンジメントを贈るスタイルが完全に定着した。伝統の持つ意味を尊重しつつ、現代のライフスタイルに合わせたスマートな紫の取り入れ方が支持されている。