では、家庭で具体的にどのような対策を講じればよいのだろうか。小児科専門医と児童心理学の研究者が口を揃えて指摘するのが、「嘘をつかないこと」と「明確な見通しを伝えること」だ。
「注射はないよ」と嘘をついて連れて行くと、子どもの不信感は決定的なものになる。「チクっとするけれど、あっという間に終わるよ」「終わったら公園に行こう」と事実と見通しを正直に伝える方が、結果としてパニックを防げる。診察時には子どもを抱っこして安心感を与え、終わった後は大げさなほど褒めちぎる。この一連のステップが、成功体験として心に刻まれる。