当時のワイドショーによる連日の「過熱報道」と、現在のメディア環境を比較すると、視聴者のリテラシーにも大きな変化が見られる。2016年当時は、提示されたゴシップをそのまま消費し、ネットで拡散・批判する構造が主流だった。しかし、その後のSNS疲弊やファクトチェック意識の向上により、現在では視聴者側も過剰なスキャンダリズムに対して冷ややかな視線を送るようになった。
「人の恋愛模様にどこまで踏み込むべきか」という論議は、この騒動以降、より現実的な倫理問題として視聴者に定着した。ワイドショーの煽り文句に盲目的に乗っかるのではなく、報道の背後にあるプライバシーに配慮する姿勢が、現代のメディア空間には求められるようになっている。