放送から10年以上が経過した現在、NHKオンデマンド等の配信プラットフォームを通じて、当時のフィーバーを知らない新しい世代の視聴者が本作を初体験している。単なるコメディやヒット作の枠を超え、東日本大震災からの復興や人と人との繋がりの再生を描いた重厚なヒューマンドラマとして、その評価は現在進行形で高まりを見せている。
NHKが誇る連続テレビ小説の名作として語り継がれる中、作品が呼び戻されるたびに「琥珀男」のいぶし銀の演技が再注目される。過剰な説明を排除し、静かな佇まいで物語の深みを支えた塩見の存在感は、時代を経てもなお観る者の心を揺さぶる。名作と呼ばれるドラマの骨格には、彼が演じた勉さんの温かなまなざしが確かに刻まれている。