創業100年を超えるマドラスの経営規模や、名古屋の一等地にある邸宅の資産価値を考えれば、家柄の総資産が膨大な額に上ることは疑いようがない。しかし、岩田剛典という人間を知る誰もが口をそろえるのは、彼が自らの生い立ちを決して鼻にかけない点だ。
現場での彼は常に腰が低く、周囲への気配りを忘れない。恵まれた環境に甘んじることなく、誰よりも練習を重ね、準備を怠らないスタイルは、一族から受け継いだプロフェッショナルリズムの表れと言える。華麗なる背景を持ちながらも、泥臭い努力を厭わないギャップこそが、ファンや関係者を惹きつける最大の魅力なのだろう。