当時、まだ「未完の大器」と呼ばれていたブラストワンピース。新潟記念を制したものの、菊花賞では4着に敗れ、どこか懐疑的な目を向けられていた。しかし、大竹正博調教師と池添騎手は、この馬のポテンシャルを信じて疑わなかった。レイデオロという絶対的な本命馬を外からねじ伏せたあの直線は、まさに世代交代のファンファーレだった。3歳馬が古馬の壁を突き破る瞬間は、いつ見ても鳥肌が立つ。
この勝利は、ハービンジャー産駒としての評価を決定づけるものにもなった。重厚な洋芝適性と、中山の急坂を苦にしないパワー。ブラストワンピースが示した走りは、その後の日本の芝中距離戦線における「欧州血統の重要性」を再認識させる契機となったのだ。